セレスを失いました

5月27日にセレスを失いました。

今も記憶の混乱があります。

現実にあったことを時系列を追って冷静に表現できる自信がありませんが、今書かないとこのままわたしの脳が考えることや再現することをもっともっと拒否してしまいそうです。

 

セレスが再び立ったことを喜んだのもつかの間でした。

深夜の徘徊が始まってしまいました。

立てなければ、歩けなければ、こんなに苦しむこともなかったのにと慚愧にたえません。

徘徊と共に、認識力がどんどん低下してしまったように感じます。

 

ブリの時は小さな声で鳴きながら、部屋をクルクル回り壁などで行き止まると頭を押し当ててじっと立ち尽くすものでした。

ブリの細い鳴き声で徘徊を気づいてやれました。

 

が、セレスは一切鳴き声を立てませんでした。

壁やガラス窓、扉などに全身でぶつかって行くのです。

ぶつかって転び、また必死で立ち上がってぶつかって転ぶのを延々と繰り返すのです。

わたしは腰痛のためリビングで一緒に寝てやれませんでした。

数日、ブリパパが階下の和室で寝てくれたのですが、一晩中続くセレスの徘徊と自傷行為に彼も深く傷ついてしまいました。

あまりに可哀想で、殺してやりたいと思ったけれど出来なかったと。


夜、水分補給をしてやって眠ったことを確認してから2階の寝室に行っていました。

夜中にセレスが壁や床に打ち付けられる音に目覚め、慌てて階下に降りていました。

サークルもしましたが、サークルに自分の体を打ち付けるのです。

クッション材や滑り止めマットも試しました。

でも、何度敷きなおしてもすべてはぎ取ってしまいました。

睡眠導入剤も使用したのですが、効果が短く2〜3時間で目覚めてしまうのです。

目覚めると必ず徘徊が始まりました。

何度も倒れハーハーと息も荒く、それでも立ち上がろうとするセレスを押え、シリンジでミルクやポカリスエットを与えます。

無理矢理立ち上がろうとするセレスを再び眠りに落ちるまで抱きしめて押えながら「これ以上はこんなに苦しむ姿を見ていられない。明日は獣医さんにお願いしよう。」と決心するのです。

でも、朝になって比較的落ち着いている姿を見ると心が鈍ります。

アルスとの交流を見ているとまだまだ大丈夫と思ってしまいます。

食欲もあり、手から肉缶や牛肉、カステラ等を食べ、水分もシッカリ補給する姿に夜の決心は消えてしまうのです。

大好きな牛肉やチーズ蒸しパンを口に入れてやると、喜んで尻尾を振りながら食べるのです。

食べたり飲んだりしたものや薬も吐き戻すことなく、消化して排せつできるのです。

 

陽ざしの柔らかな午前中に、庭や砂場で日向ぼっこをさせるのを日課にしていました。

アルスにずっと一緒に居てもらいながら、わたしは用事を済ませながら出入りしていました。

27日も朝食後排せつと日光浴させるために砂場に出していましたが、セレスの体がけいれんしているのに気づきました。

まさか日射病?と抱きかかえて家に入れましたが体は全然熱くなっていませんでした。

抱きかかえて水を飲ませ、お絞りで顔の砂を落としている時、フゥーと呼気がわたしの手にかかりました。

クニャリと体がしなって、わたしの腕に掛かった重みに、セレスが逝ってしまったことがわかりました。

夜ごと、自分の体を痛めつける苦しみからやっと解放されたことを喜んでやる思いと、ずっとずっと12年10ヵ月を共に生きてくれたかけがえのない娘を失ってしまった思いを同時に感じました。

 

セレスはとても安らかな顔をしていました。

眠っているとしか思えませんでした。

 

iPhoneImage.png

 

生まれる時は一人、死ぬ時も一人なのですが、死ぬのは生まれる以上に大変な苦痛を伴います。

強い心と、心臓も胃腸も丈夫な子は命を手放す瞬間まで体が抵抗します。

その姿を目にしながら、軟弱なわたし達は、今回も安楽死を決断してやれませんでした。

 

お花は固く遠慮させてください。

アルスが亡くなった時、アストリートママさんが「お花は絶対贈らないからね。お花を贈ると直ぐにアストリートがもらいそうで怖いのよ。」と言われました。

アストリートが亡くなった時も「絶対お花は贈って来ないで。もらったら直ぐブリちゃんに贈るようになるから。」

その時はまだアストリートママさんの心情を理解できていませんでした。

わたしも次々と見送って、今はアストリートママさんの言葉に込められた想いに心から共感を覚えるのです。

 

ブリパパ、アルスと共に家族だけで弔いました。

お骨は今朝、土に還しました。

レア、アルス、カオス、ブリと共に眠りに着きました。

セレスに沢山のお見舞いや励ましをありがとうございました。


コメント
本当に眠っているようなお顔のセレスちゃん。aruceさんの、お母さんの腕に抱かれて旅立てたことは幸せだったことだと思います。
とても悲しく言葉が思いつきません。御夫妻のお気持ち察します。セレスちゃんのご冥福をお祈りしています。
  • Vivi
  • 2019/06/03 9:48 AM
Viviさん、お悔みの言葉をありがとうございます。 体の芯が抜けてしまったような、半分なくなったような心もとない思いで過ごしています。今頃はカオスと楽しく遊んでいると思います。
  • aruce
  • 2019/06/04 8:22 AM
御心中お察し申し上げます・・・
とても私なんぞが察してあげられる物ではありませんが。
全ての苦痛や想い叶わない体力の衰えから解放されて
いる事とおもいます。

今はご夫妻共々心身ともにお疲れかとおもいますが
くれぐれもご自愛をと思います。合掌
  • ミズノ
  • 2019/06/04 5:12 PM
ミズノさん、お心のこもった労りの言葉をありがとうございます。 ミズノさんがモンを失われた時になさった思いを、味わっております。 ボクサー10年といわれる犬種と暮らしていますので、覚悟は日々できていたはずなのに、軟弱なことです。 なんだかボクサー界はこっちよりあっちの方が賑やかになってしまいましたね。

  • aruce
  • 2019/06/05 8:25 AM
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